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Wednesday, July 29, 2009

絶滅危惧で価格が高騰するマグロと、養殖技術の現状  by wiredvision.jp/news


【絶滅危惧で価格が高騰するマグロと、養殖技術の現状 1,2】 
               2009.7.29

Image: Christopher Bridges







【出展引用リンク】:
 
  【絶滅危惧で価格が高騰するマグロと、養殖技術の現状 :1 】    
    
http://wiredvision.jp/news/200907/2009072723.html
  
  【絶滅危惧で価格が高騰するマグロと、養殖技術の現状 :2 】 

    http://wiredvision.jp/blog/wiredscience/200907/20090727084039.html

【Brandon Keim】
オーストラリアはポートリンカーンのとある倉庫では、場違いな巨大水槽の中を、60匹のマグロが泳いでいる。生後約4ヵ月で全長約30センチに育ったこのマグロたちは、絶滅が危惧されている雄大な生物の救済策となるかもしれない――解釈がさまざまなな、はっきりしない救済ではあるが。

このマグロを所有するのは、オーストラリアのClean Seas Tuna社だ、飼育マグロの産卵という困難な課題にこの10年間取り組んできた会社であり、日本や欧州の研究者もわずかな遅れで同社に続いている。完成は遠いものの、以前はまず考えられなかったマグロの養殖が、同社の研究でひとつの可能性となった。[日本語版注:日本の近畿大学は、2002年にクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功している。詳しくは(2)へ]


Image: Alexandre Dulaunoy/Flickr

繁殖成功のニュースが発表されているのは、タイセイヨウクロマグロ、ミナミマグロ、クロマグロという3種のマグロだ。これらのマグロは、19世紀のアメリカバイソン乱獲の海洋版に近い乱獲で絶滅へ向かっており、過去30年間で世界的に数が激減している。

[マグロでは、卵から成魚まで育てる「養殖」は現時点では難しい。捕獲したマグロの稚魚や若魚を養殖する「蓄養」が中心だ。つまり、]飛行機が探査し、漁船団が捕獲してそのまま海岸のいけすに運び込み、そこで蓄養され、脂がのると処理されている。しかし、捕らえられるマグロはどんどん小さく幼いものになっており、繁殖できるまで成長していないものが含まれている。

その結果、海は繁殖適齢期のマグロが消滅しかねない状態になった。2009年4月、世界自然保護基金(WWF)が、現在の乱獲が続くと、タイセイヨウクロマグロは3年以内に、種として取り返しがつかないほど崩壊すると主張した。ミナミマグロも絶滅の深刻な危機にあるとされている。クロマグロも、漁獲による圧力がこれ以上高まれば、消滅の軌道に乗るものと考えられている。

Image: Stewart Butterfield/Flickr

柔らかく脂が入った身が珍重されるマグロは、全世界で72億ドルの産業になっている。1月には東京の市場で、約200キロのマグロに17万3000ドルの値がついた。1996年以来、1本の値段としては最高値だ。これは、健全な統制がないと、絶滅の切迫が、かえって商売上のチャンスとしてこれを生かそうとする動機を大きくすることを示すひとつの実例となった。

[マグロの価格は、世界的な日本食や寿司ブームによってマグロの消費量が増大していることで高騰している。さらに、原油価格高騰による出漁のコスト増、マグロ減少による漁場の遠距離化などが、価格高騰に拍車を掛けている]

業界団体『International Commission for the Conservation of Atlantic Tunas』(ICCAT)は乱獲防止のため漁獲量を削減しようとしているが、決定された最大漁獲量は、科学者たちが提案する量よりはるかに多いレベルだ(1万5000トンという提案に対して2万2500トン)。しかも、その取引も守られていない(実際の漁獲量は6万トン)。非常に高価な食品になったため、一部の流通にはイタリア・マフィアが関与し、規制派の学者に圧力をかけているという噂もある。

世界で消費されるすべてのマグロのうち4分の3を消費し、実質的に世界の取引をコントロールする日本の企業は、推定3万トンのマグロを冷凍貯蔵しており、これは100億ドルから200億ドルに相当する。乱獲はその価格を上昇させるだけだろう。

(2)へ続く


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過去の記事絶滅危惧で価格が高騰するマグロと、養殖技術の現状(2)
2009年7月27日

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Brandon Keim

(1)から続く
【絶滅危惧で価格が高騰するマグロと、養殖技術の現状 :2】

【2:引用開始以下の通り】:

Image: Clean Seas

フランスやスペイン、英国などは、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(第12回ワシントン条約、CITES)締約国会議においてマグロ漁獲を禁止する方向に動いているが、最も現実的な方策は養殖だろう。

欧州では、ドイツのハインリヒ・ハイネ大学のChristopher Bridges教授(生理学)など、タイセイヨウクロマグロの繁殖プログラムである『Allotuna』や『Selfdott』に参加する科学者グループ数十人が、沿岸のいけすのなかでマグロに産卵させるホルモン処理の技術を開発した。単純なことに思えるかもしれないが、タイセイヨウクロマグロの生殖習性はいろいろな意味で謎が残っており、この偉業はそれまで実現されていなかった。

この研究者グループは6月末、(メス20匹から)2億個弱の卵を収集している。その卵は地中海沿岸の孵化場に送られており、生物学者がこれから稚魚へ幼魚へと育てていくことになっている。慎重を要するこの作業は、マグロ養殖漁業の標準になるものと考えられている。


Image: Christopher Bridges

研究者らは、このタイセイヨウクロマグロのホルモン処理をクロマグロ向けにも調整して、水温と光と水流が制御された陸上の水槽でマグロを飼っている。3月に、この人工の「マグロの愛の巣」で約5000万個の卵が受精し、最終的に今こうしてポートリンカーンのClean Seas Tuna社の水槽で、約30センチのマグロ60匹が泳ぐことになった。

一方、日本の研究者も、いけすのなかでマグロを繁殖させる試みを30年以上行なっている。その結果、マグロを生かしておくことはできるようになったが、卵の収穫量数は安定していない。欧州とオーストラリアのチームはこの問題を解決したようだが、やるべきことはまだたくさんある。

[Wikipeaによると、近畿大学が2002年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功し、2004年には市場へと出荷。2007年には、完全養殖稚魚を他の畜養業者に出荷する事業も開始されている。なお、原文記事では、日本の研究が成功したのは「ミナミナグロ」(Southern bluefin)となっているが、Wikipediaの記述に従って修正を行なった]

{この翻訳は抄訳です}

[日本語版:ガリレオ-緒方 亮/合原弘子]

WIRED NEWS 原文(English)


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まぐろが絶滅の危機
kadoppe2009年7月28日 18:28:46
まぐろが絶滅の危機
kadoppe2009年7月28日 09:28:43
日本文で注釈してるけどマグロの養殖は日本の方が進んでいるんじゃないのか?
taro-r2009年7月28日 09:18:50

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【関連ニュース】
【 「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減 】 2008年10月20日
     リンク: http://wiredvision.jp/news/200810/2008102023.html

 世界銀行と国連食糧農業機関の共同報告書によると、持続不可能な漁法が原因で、世界の漁業における経済損失は年間500億ドルにのぼり、この30年間で約2兆ドルが失われたという。

現在進行中の経済危機や森林破壊による損失と比べると、これは大した数字とは思えないかもしれない。なにしろ、ウォール街は数週間で1兆5000億ドルを失い、森林伐採による損失は毎年2〜5兆ドル(日本語版記事)にのぼるのだ。

だが、生産性の低下という点で検討すると、こうした漁業の損失は、将来の問題を警告する予兆となる。漁船の数は増え、設備も改良されているにもかかわらず、漁獲高は30年前と変わらない。

理由は、海魚の個体数が激減しているからだ。40年以内に天然の海産食物は世界からなくなると予測する研究者もいる。
現在、魚肉生産の50%を占めている養殖物の魚は今後も存続するだろうが、世界で約2億人が従事し、800億ドル規模である漁業は、北大西洋産のタラが激減(日本語版記事)しているのと同様に、斜陽化していくと見られる。

ブリティッシュ・コロンビア大学水産学部の学部長であるDaniel Pauly氏は9月、『Victoria Times Colonist』による取材に答えて、[魚の不足によって、]かつて不要物と考えられていたような魚が消費されている現状についてに語った際、こう問いかけた。「代用品を使い果たして別の代用品に頼り、さらに別の代用品を使うしかなくなる。この繰り返しはいつ終わるのだろう?」

Pauly氏は、自らこの質問に答えている。「それが終わるのは、資源がすべてなくなったときだ」

[過去記事「「深海トロール漁業は生態系への脅威」保護団体が運動開始」では、近海魚の減少にともない、規制のない公海に出て操業するトロール船が増加し、生態系破壊が進んでいる現状を紹介している。

過去記事「世界的に始まった食糧争奪戦」では、世界の農業が、持続不可能で政治的に危険な時代に突入したという見方を紹介している]

[日本語版:ガリレオ-矢倉美登里/高森郁哉]

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